このページでは、岡山県で自然素材の家を建てられるハウスメーカー・工務店を調査。肌に触れる部分だけでなく、家の構造材の7割※近くを占める断熱材にも自然素材を使用する、こだわりを持った会社を8社紹介します。
人生の長い時間を過ごす家だからこそ、目に見えない部分まで自然素材にこだわった家づくりをしましょう。
まずは、医師の提言に基づく「ゼロ宣言の家」を提供する「住まいる工房」を紹介します。
住まいる工房の使用する断熱材はInCidePC社(アメリカ)の「セルロースファイバー」。新聞を再生利用した自然由来の素材で、調湿性能が高いのが特徴です。カビやダニが発生しづらいので、身体に優しいきれいな空気の中で過ごすことができます。
セルロースファイバーを中心に、複数の素材を層状に組み合わせた17cmもの厚さの「クアトロ断熱」で断熱性能を強化。その性能の高さは、住まいる工房が経産省の認めるZEH登録ビルダーであることからも伺えます。
断熱材に限らず、構造材や手で触れる範囲の素材に、スペイン漆喰や無垢材などの自然素材を使用。化学物質を発する工業化製品や長期的な運用ができない(早々に劣化してしまう)素材の使用を極力ゼロにする「ゼロ宣言の家」に賛同しており、岡山でその理念に基づいた健康住宅を提供しています。
白アリ対策にも防蟻剤ではなく人間には害の少ないホウ酸を使うといった例が挙げられます。
「ゼロ宣言の家」は、建築業界でコンサルティングを行う澤田升男氏が提唱する理念です。それに賛同した工務店や設計事務所が「住医学研究会」を立ち上げ、内科・アレルギー科・婦人科・皮膚科・歯科といった各分野の医師たちの協力を得ながら、よりよい住宅環境について研究しています。
住まいる工房も彼らに賛同し、医師たちの推奨する「素材選びからこだわった本物の家づくり」に努めています。
家の完成後、シックハウス症候群の原因となるVOC(毒)の濃度検査を行って証明書を発行するほか、実際の断熱性能や防音状況をチェックしてから施主に引き渡しを行います。入居後は定期点検を10年後まで実施し、メンテナンスにも迅速に対応。
家づくりに対する意識が高く、施主との関係構築も大切にしている工務店です。
床は杉の浮造り仕上げとなっています。木材の表面をこすって年輪を浮き上がらせる方法で、木目の凸凹が足裏を心地よく刺激してくれます。
また、壁には調湿性能のある漆喰が施されています。これにより、特に水回りの部屋では湿度を気にすることなく心地よく過ごすことができます。
「クアトロ断熱」というこだわりの断熱工法により、大空間のリビングでも夏は涼しく、冬は暖かい部屋となっています。クアトロ断熱には、スペイン漆喰やセルロースファイバーといった自然素材が利用されており、高い断熱性・調湿性を実現。暖房や冷房の抑制につながるので、お財布にも優しいのがポイントです。
階段には、自然素材材の無垢板を使用しています。階段の踏み板とそれを支える骨組みだけで作られた見さらしの階段により、光が家全体に入り込む工夫をしています。
自然素材と光を取り込む工夫により、温かかな雰囲気のあるリビングになっていますね。
健康的に過ごせる家に住むことが、子供の健康や成長のためになると考えたため、自然素材の家を建てました。初めは、住まいる工房の主催する、モデルハウスが体感できるバスツアーに参加し、家の空気の違いを実感しました。
以前はにおいに敏感で、頭痛が起きることもありましたが、実際に住んでみると、漆喰の塗り壁により部屋干しの洗濯物の乾きも良く、嫌な臭いも残らないのがうれしいです。
壁材 | スペイン漆喰 |
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床材 | 無垢材 |
断熱材 | セルロースファイバー |
その他 | 無垢材(ヒバやヒノキなど)、健康建材「MOISS」(天然の粘土鉱物)、健康のり、ホウ酸 |
化学物質を使用しない「ゼロ宣言」を掲げ、肌に触れない部分にまで自然素材にこだわる住まいる工房。代表と職人が力を合わせて、長持ちする健康住宅を、素材選びの段階から追究してきました。
そんな住まいる工房さんの魅力に編集チームが注目。住まいる工房が扱う自然素材の家について、詳しく調査しました。長い時間を過ごす家だからこそ、「健康に過ごせる家をつくりたい」とお考えの方は、ぜひ見てみてください。
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住まいる工房の魅力をもっと見る
ここからは岡山県内にある工務店のうち、構造材・断熱材に自然素材のもの(セルロースファイバー、ウールブレス、炭化コルク、フォレストボードなど)を使用していると公式サイトに明記している工務店を紹介します。
福富建設の注文住宅では、国産無垢の桧、松、杉とやさしい自然素材にこだわっています。見えないところであっても、合板や集成材は使用していません。調湿効果のある無垢を使用することで、肌触りも部屋を通る空気も心地良い暮らしをサポートしてくれます。床に使う30ミリの厚い杉の木は、空気の層を含んでいるため、足腰に優しく安心。また、屋根には、防水や耐火に優れた、日本三大瓦である淡路瓦を使用しています。福富建設の注文住宅は、まさに流行に影響されず、快適に暮らせる家です。
壁材 | シラス壁、漆喰 |
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床材 | 無垢材(杉) |
断熱材 | セルロースファイバー |
その他 | 淡路瓦 |
森本工務店では、「木」にこだわっています。木材の買い付けも自社で行なっていて、厳しい目で品定め。自社倉庫・自社加工場で木材を適切に管理しています。取扱いの難しい無垢材の技術継承も行なっているほど、高い技術力を持つ自社の熟練した大工がいることも特徴。熟練した自社大工が施工することで、それぞれの素材を適切に利用できます。施工後も、森本工務店オリジナルの手作りニュースレターの『木の香メール』を届けるなど、責任を持って対応してくれるため長く安心できる暮らしが叶います。
壁材 | 漆喰、かみいぐさ・アイビーウォール |
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床材 | 天然無垢材 |
断熱材 | ウールブレス |
その他 | 記載なし |
小林工業が目指す注文住宅は、自然素材を使用して高い技術力で家族を守る、安全性の高い家です。地震にも負けない家は、一棟一棟構造計算を行なっていて、建築時の性能を長期間維持できます。また、小林工業では「宿泊体感 モデルハウス」で実際の暮らしを体感可能。自分の生活に合った家を作るための、個別での家づくりセミナーも実施し、家づくりに対する不安などの相談にも乗っています。依頼主にとって、後悔しない、最高の家を作るために、妥協をしない会社です。
壁材 | 漆喰 |
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床材 | 無垢材 |
断熱材 | セルロース断熱材 |
その他 | 床下調湿炭、美作ヒノキ |
コラボハウスでは、自然素材を使用し、身体に悪いものは加えない無添加の住宅をつくっています。無垢材をはじめ、漆喰や炭化コルク、天然石、米のりなどを使用し、大切な家族の健康を守る空気のおいしい家を提案。アレルギーやアトピー、喘息を持つ人でも暮らしやすい提案を目指しています。無料相談会やオンライン相談会、VRで施工した家を見学できる体制が整っているため、気になる点をとことん質問した上で家づくりに臨めるのも魅力でしょう。
壁材 | 漆喰 |
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床材 | 無垢材 |
断熱材 | 炭化コルク |
その他 | 天然石、米のり |
息吹木の家は、自然を感じることができる家です。風の流れを考え、入口と出口を設け、高低差を加えて窓を配置。軒の深さを調整して強い日差しを遮る高い断熱性を持たせることで、光や風を上手にとり入れています。無垢材や珪藻土といった自然素材でつくられた空間は優しく、木の香りによって気持ちがリフレッシュ。昔の家の良さと、今の技術の合わさったハイブリッドな住宅を建ててくれます。 また息吹の木の家では、引き渡し後も、『お元気ですか!?』という月刊紙を、郵送ではなく手渡しで届けるなど、距離の近いサポートを実施。会話をするなかで、家の様子をヒアリングするなど、アフターフォローに力を入れています。
壁材 | エコクイーン、湯布珪藻土 |
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床材 | 無垢材 |
断熱材 | ウールブレス |
その他 | プラネットカラー(塗料) |
健匠では、暮らす人々の健康に配慮した家づくりを行なっています。身体にやさしい自然素材にこだわり、建材から、防蟻・防腐に使用する薬剤に至るまで、厳選した素材をチョイス。断熱材にも、新聞古紙が原料のセルロースファイバーを採用しています。接着剤は極力使用せず、にかわのような自然素材を使用。にかわの使用も、必要最小限にとどめています。また地盤改良工事では、環境にやさしい「天然砕石パイル」で強い地盤を作っているなど、土台までこだわった自然素材の家を建てているのが特徴です。
壁材 | ロハスウォール、しらす壁、ヘルスプロテクト |
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床材 | 無垢材 |
断熱材 | セルロースファイバー |
その他 | にかわ |
タケイは「温度のバリアフリー」「ローエネルギー」など6つのメソッドを取り入れ、「心地よさ」を重視した家づくりを行っています。豊富な施工事例を掲載しているほか、自社のYouTubeチャンネルで施主のインタビューやハウスツアー動画を公開しており、情報が多いのも嬉しいですね。 構造材や床などに可能な限り無垢材を、壁の仕上げ材も漆喰などを提案。自然のエネルギーを活かしたパッシブデザインで、肩の力が抜ける家が建てられそうです。
壁材 | ルナしっくい |
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床材 | 無垢材、桧など |
断熱材 | セルロースファイバー、発泡ウレタン |
その他 | 樹脂サッシなど |
晴れの日が多く「晴れの国」といわれる岡山県。梅雨を除き、気温や湿度が一定で、冬でも比較的温暖な気候な地域です。暑すぎることも寒すぎることもなく、日本のなかでも暮らしやすい地域のため、外気を上手に取り入れるのが快適な暮らしのポイント。自然素材を活用しながら、空気の通りを工夫すると、経済的にもやさしい暮らしが叶います。
県庁所在地の倉敷市は、特に利便性の高い施設や交通網が整っており、住みやすいエリアといえそうです。