このページでは、広島県で自然素材の家を建てられるハウスメーカー・工務店を調査。肌に触れる部分だけでなく、家の建材の7割※近くを占める断熱材にも自然素材を使用する、こだわりを持った会社を11社紹介します。
人生の長い時間を過ごす家だからこそ、目に見えない部分まで自然素材にこだわった家づくりをしましょう。
ここからは広島県内にある工務店のうち、構造材・断熱材に自然素材のもの(セルロースファイバー、ウールブレス、炭化コルク、フォレストボードなど)を使用していると公式サイトに明記している工務店を紹介します。
お寺や神社の建築にもたずさわり、広島の風土に合った長持ちする家づくりを行なっている工務店です。自社で抱えている宮大工の目利きにより、質の高い天然素材を取り入れているのが魅力。「木ごころブランド」では、床材から天井材など全ての部材に国産木材を取り入れています。自然素材でありながら、純和風、洋風などデザインは自由自在。両立が難しいような設計にも対応してくれます。収納やプライバシーまで考えた住み心地の良い家を提案してくれますよ。
壁材 | 紙クロス、中霧島壁 |
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床材 | 杉無垢板、桧無垢板など |
断熱材 | ウールブレス、フォレストボード、炭化コルク |
その他 | 和紙、コルクタイル、蜜ロウワックスなど |
窓を開けるとすーっと風が通り抜けるような、自然の力を利用した家づくりを大切にしているあんど設計。分厚い無垢材を贅沢に使用し、漆喰の壁で仕上げることで、澄んだ空気を部屋中に届けます。エアコンをできるだけ使いたくない施主にも、好評なのだとか。自然素材の心地良さを感じ、納得した上で家づくりに進んでもらえるよう見学会やセミナーを積極的に実施。化学物質系の複合床板材と無垢材の手触りを体験できます。
壁材 | 瀬戸漆喰 |
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床材 | 杉、檜、松など |
断熱材 | ウールブレス |
その他 | いろは塗料、米糊 |
中谷建設工業が建設する注文住宅「CASA VIVACE」は、美しさと過ごしやすさを両立した設計が特徴です。構造材の要である柱は国産ひのき。壁は漆喰、床やドアは無垢材で仕上げられています。そこに、家族ごとに違う好みや希望をプラス。身体にやさしいセルロースファイバーの断熱材を標準装備し、細かな部分まで自然素材にこだわっています。また原材料を直接仕入れることで中間コストを抑えており、手の届く価格で素材にこだわった注文住宅を建てられるのも魅力です。
壁材 | 漆喰、薩摩中霧島壁 |
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床材 | カバザクラ、フレンチオーク、ウォールナット、チーク、パイン、ヒバ、桐、ローズウッド、バンブー、ひのきなど |
断熱材 | セルロースファイバー |
その他 | ALC(軽量気泡コンクリート)、塗り壁、ガルバリウムなど |
木造在来工法で天然素材の家を建てる佐々木順建設株式会社。「広島の気候風土に合った家を建てる」「幸福な家庭環境が永続できる健康住宅」といった7つのコンセプトを掲げ、遮音・吸音性が高く、手触りの良い木にこだわった家づくりを行っています。子育て世代の家や二世帯住宅、終の棲家など施主のライフステージに応じた提案も得意です。建材にはさまざまな無垢材を使用。「基礎工事体験会」や「構造体験会」など会社独自のさまざまなイベントを開催しています。
壁材 | 桧、杉、シラス |
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床材 | 桧、杉、モミの木 |
断熱材 | ミラフォーム |
その他 | - |
佐々木順建設株式会社の公式サイトで
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アイレストホームの健康住宅「エアリード®︎」には、高熱触媒の「幻の漆喰」やクラシック音楽を流しながら乾燥させた「音響熟成木材」といったユニークな名称の素材を使用。化学物質を使わない家づくりをしつつ、ZEH×パッシブ加工による省エネ住宅を実現しました。自然素材としては、前述の2つに加え「竹炭入り清活畳」も活用。空気のおいしい室内を作り出します。
壁材 | 漆喰 |
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床材 | 音響熟成木材 |
断熱材 | ALL樹脂サッシ |
その他 | 竹炭入り清活畳 |
アイレストホームの公式サイトで
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日本に昔からある建築技術を使い、大黒柱や梁の美しさを眺められる住まいを提供する山尾工務店。湿度の高い日本の気候に合った「呼吸する壁」は自然素材の珊瑚の漆喰と珪藻土でできています。建材には、宮崎県・奈良県・静岡県・島根県から運ばれる国産の杉と無垢建具を使用。職人の技が生きています。
壁材 | 杉(飫肥杉無節羽目板 、吉野杉羽目板)、漆喰(珊瑚)、天然白色珪藻土(「ヘルシーカラー」)、土佐和紙 |
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床材 | 杉(飫肥杉無節浮造りフローリング、吉野杉フローリング、島根県産地松フローリング) |
断熱材 | 琉球塗壁 |
その他 | WATCOやVATONなど(体に害のない植物油) |
「愛着の持てる家」「安心して暮らせる家」「人にも環境にも優しい家」をコンセプトに、自然素材を使った長寿命な家を提供。入居10年後までの定期点検のほか、最長30年まで2年半ごとにスタッフが訪問してメンテナンスやリフォームの相談に乗ってくれます。FARM(南フランス風)・OTHERS(注文住宅)・LACICU(規格住宅)の3プランが用意されており、特にFARMでは素材を活かした味わい深い家が建てられます。
※保証システムについて、10年目毎に有償メンテナンスが必要など条件があります。詳細は公式サイトよりご確認ください。
壁材 | 漆喰 |
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床材 | 無垢材 |
断熱材 | セルロースファイバー |
その他 | 素焼き瓦、木製サッシ |
公共工事やマンション工事といった大規模な工事を行う「有限会社井上建設」の住宅部門が「リラックスホーム」。地域密着型の工務店で、家族全員がリラックスして過ごせる家づくりをサポートします。自然素材を中心に使用した「やさしくて、たくましい家。」は、耐震性能の向上にも注力。資金計画や住宅ローンの相談も受け付けており、健康と安全を両立した家づくりが叶います。
壁材 | 琉球しっくい、ミネラル珪藻土 |
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床材 | パイン材、アカシア、ブラッシュナットなど |
断熱材 | ネオマジュピー(床断熱)、アクアフォーム(壁・天井断熱) |
その他 | 記載無し |
リラックスホームの公式サイトで
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住宅リフォームにも対応している「木楽」の新築住宅は、20年後、30年後を見越した素材選びを重視。メンテナンス性や健康への配慮など、さまざまな観点で木楽と施主が納得いくまで素材を厳選します。羊毛の断熱材や珪藻土といった自然素材を使用し、施主の希望をとことん反映した間取りと木楽の理念を理解した職人たちが、長く安心して暮らせる家を作り上げます。
壁材 | けいそう土 |
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床材 | 無垢材 |
断熱材 | 羊毛断熱材サーモウール |
その他 | 記載なし |
自然素材を多用した自然派注文住宅「アンサンブル」のほか、規格住宅の「Arie」「HUCK」を提供している「BLUR GLID」。Web展示場も出店しており、自宅にいながら施工した家やスペースの見学ができます(予定分も含む)。素材としては、漆喰「珊瑚のいぶき」をメインで使用。珊瑚の粉末に漆喰を混ぜ合わせており、消臭・調湿や菌・ウイルスを抑える作用があります。
壁材 | 珊瑚のいぶき、プレミア・レーベン、ヘルシーカラー、節あり杉板、節なし杉板、節リブ板 |
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床材 | 檜(ヒノキ)、杉、パイン、栗、楢(ナラ)、アカシア(マボカニー)3色、ブラッシュナット2色 |
断熱材 | カネライトフォーム、ロックウール |
その他 | 和紙、コットン壁紙など |
BLUE
GILDの公式サイトで
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住まいる工房は、化学物質を発生させる工業化製品を極力排除した「ゼロ宣言の家」を提供。これは株式会社WEDGEの代表・澤田升男氏が提唱する理念で、共感した工務店や設計事務所が「住医学研究会」を立ち上げ、医師や大学教授の協力の基に、住環境が体に及ぼす影響を研究しています。つまり、住まいる工房の提供する住宅は、医師たちの提言に従った体に優しい家ということです。
壁材 | スペイン漆喰 |
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床材 | 無垢材 |
断熱材 | セルロースファイバー |
その他 | 無垢材(ヒバやヒノキなど)、健康建材「MOISS」(天然の粘土鉱物)、健康のり、ホウ酸 |
原材料は新聞紙。小さな空気の粒を含み、繊維が複雑に絡み合うことで熱や音を伝えにくい構造になっています。グラスウールといった安価な断熱材に比べて調湿効果が高いため、結露しにくいのです。アメリカ製のセルロースファイバーは新聞に使用されているインクも大豆由来なのが特徴的です。
構造材には耐久性の高い「ヒバ」や「檜」を採用。広く利用されている集成材は化学物質の入った接着剤が大量に使用されているため、化学物質をなるべく含まない無垢材の使用を徹底しています。ヒバや檜に含まれるヒノキチオールという成分はダニやカビ、シロアリを抑え、発せられる香り成分は、気分をリラックスさせるともいわれています。
スペイン漆喰は調湿性に優れているのが魅力。水分の吸収や放出を繰り返し、室内の湿度バランスを保ってくれます。雨の日でも室内はさらさら。空気層を持つ素材のため断熱性もあり、外気の暑さや寒さを室内に持ち込みません。カビやダニが生息しづらいph値のため、劣化にも強め。一般的に利用されているビニールクロスよりも清潔で心地良い室内空間を保てます。
沿岸部と北部で特徴が異なります。
沿岸部は年間を通じて晴れの日が多く、からっとした天気です。紫外線の影響があるため、ダメージに強く、熱がこもらない自然素材に要注目。とくに外壁はタイルを使って仕上げられているものがおすすめです。
北部は逆に降水量が多く、冬には雪も降るほど寒さの厳しい地域。調湿効果のあるモミの木や珪藻土、パイン材を使用するのがおすすめです。寒さを防げる断熱材にもこだわると良いでしょう。
県庁所在地の広島市は中国地方でも人口の多い都市。利便性が高く、施設や交通網が整っており、他の都市へのアクセスも整っています。自然も多く残っていて、住みやすいエリアといえそうです。